低血圧の原因を知り、症状を改善する治療法

 

低血圧を防ぐ

一般に上の血圧が100以下の場合を低血圧といい、めまいなどの症状を伴うものが低血圧症として治療対象になる。多くは原因のない体質性の低血圧である。 こうした低血圧の原因は不明だが、「自律神経の働きが下がっていることが関係する」と血圧の調節機構に詳しい長澤医院(東京都渋谷区)の長澤紘一院長は指摘する。夜寝るとき働く副交感神経が朝になっても強く働き目覚めが悪くなる。一方で血圧を高める交感神経の働きが弱い。 この自律神経のスイッチの切り替えをよくすることが症状改善につながる。低血圧は宵っ張りの朝寝坊の人に多いが、夜は興奮することを減らして10分でも早く就寝し、朝は早起きが対策の第一歩だ。朝、シャワーを浴び、朝食をとることで交感神経の働きが高まり症状が緩和される。 対策として「定期的に500ミリリットル(コップ2杯強)の水を飲むと血圧が上がる」とアドバイスするのは血圧に詳しい東京女子医大東医療センターの大塚邦明教授。飲んで5分後から血圧が上がり、30分で最大となる。効果は90分持続し、上の血圧が10−40上昇する。特に就寝中は汗を多量にかくため、朝に水を飲むと効果が高い。渡辺講師も「チーズ類、特にチェダーチーズを1日50グラム食べると効果がある」と話す。血圧を上げるホルモンのもとになる物質が含まれるためだ。 さらに血液の循環をよくするため、早歩きやジョギング、体操など軽い運動を1日10分でもするとよい。特に脚の筋肉を鍛えると、脚の末梢(まっしょう)血管に血液がたまり血圧が下がってしまうことを防げる。下から脚を段階的に締め付ける弾性ストッキングでも、血液を脚にためず症状を緩和できる。朝ふらつく人は、寝た状態でストッキングをはいてから立ち上がると、立ちくらみが起きにくい。逆に腰を強く締め付けるコルセットなどは避ける。 めまいや立ちくらみが起きてしまったときは、しゃがむことで血液を上半身に行きやすくする。座っている時は脚を組めば血管が圧迫され血圧低下を防げる。風呂上りは血圧が下がりやすいため、脚にお湯と水を交互にかけて血管を収縮させるとよい。

 

 

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